以前、ダブルケア千葉南の活動を開始するにあたり、Twitterで介護の体験談を募集しました。
Googleアンケートと、ZOOMインタビューにて、様々な貴重なお話を聞かせて頂くことが出来ました。
ご協力下さった方々、本当にありがとうございました。
時間が経ってしまいましたが、まずは、Googleアンケートの集計結果を報告したいと思います。
結果報告(動画)
結果報告(詳細)
動画に収められなかった部分を、以下で補足していきます。
要介護者との関係性
- 実母/実父
自分の親だから自分が出来るだけ面倒を見たい、見なくちゃ、という気持ちがある。 - 義母/義父
結婚前から、既に相手の親の介護が必要になることがわかっていた、という方も。
在宅か施設か
- 施設にいたが、看取りのタイミングで自宅へ呼び寄せた。
- 在宅介護が無理になってきたので、施設へ入所してもらった。
- 今は在宅でもなんとかなっているが、今後、症状の進行次第では施設も検討している。
- 自分がみたい気持ちはあるが、仕事をやめるわけにはいかないので申し訳ないが施設にお願いした。
利用している介護サービス
- デイサービスは、リハビリ用・お風呂用、と別事業所を分けて利用している。
- 子供や家族との時間を取るために定期的にショートステイを利用している
介護サービスはもっと使いたい、でも、お金が…という切実な声も多く寄せられました。
主な症状
骨折・転倒
- 健康で一人暮らしをしていたのに、次第に、躓いたり、転倒することが増加。
- 骨折で入院して、退院する時には一人では歩行困難なほどに進行していた。
認知症
- 人の悪口を言うようになった。
- 更衣の仕方を忘れてしまい、着替えの介助が必要だった。
- 満腹感を感じられないのか、食べても食べても食べ物を探す。
- 何度も家に訪問してくる。しかも突然。
- 徘徊する。注意しても繰り返す。
- 排泄の失敗をしても報告しない。ちょっとの間に部屋が大惨事になっていたことも。
- 妄想や暴言が増えた。(その後、精神疾患も併発)
認知症故のことだと頭では理解出来ていても、その言動が周囲に与える影響は相当なものであると感じました。
相談相手はいた?
- 自分の親に話を聞いてもらっていた。(義父の介護)
- 介護職をしている友人に相談。
- ケアマネジャーに聞いてもらった。
- 認知症家族の会へ行っていた。
事前に介護に関する情報が入手できたか?
情報を入手することも、相談先を知ることもなく、介護をスタートされている方が多かったです。
どうやって情報を入手した?
- 地域包括支援センターへ行った
- 介護職の経験から知識をもっていた
- Twitterでアドバイスを求めた
どんな情報があったら助かった?
- 遠方介護の場合、地域の情報が得られにくく、どのような手順で手続きを進めればよいかわからなかった。
遠方に住む自分が、どう親の介護に関わっていけば良いかも教えてもらいたかった。 - どんな時にどこへ相談すればいいのか、金銭面を補助する制度は何があるのか、複雑でわかりにくい。
もっと明確に、確実に、必要な人に情報が伝わるような周知の方法があると良い。
特に大変だったこと
排泄問題
一番身近で、一番問題が起きやすい。
それでいて一番デリケートな問題。
本人の尊厳を傷つけずに状況を改善するにはどうすれば良いか、頭を悩ませている方が大変多かったです。
便が付着した下着や洋服をそのまま洗濯してしまったり、部屋で排泄してしまうことが日常的に起こるが、気持ちをグッと押し込めて粛々と対応している方もいました。
陰部洗浄が間に合わず、荒れてしまったり、股部白癬(いんきんたむし)になってしまったという方も。
※白癬/白癬菌の感染により、太ももの付け根や股、おしりなどに発疹が出る
睡眠不足
- 夜中の排泄介助やトイレ誘導で、慢性的な睡眠不足になっている。
- 夜中にテレビの音量を上げたり、家の中を歩き回るので物音が気になって眠れない。
- 昼間は子育てと介護があるので、敢えて睡眠時間を削って遅い時間に自分の時間を作っていた。
- ストレスなのか、睡眠が浅くなってしまった気がする。寝れてもスッキリしない。
お金の管理
- 記帳したら預金残高がマイナスになっていたことから使い込みに気づいた。
本人は何にいくら使ったか覚えておらず、今もあやふやなまま。 - ATMへ行ったのに、肝心なお金を取り忘れてしまった。
気づいて取りに戻った時には、もうお金が無くなっていた。 - 『本人が動ける内は好きに買い物やお出かけをして欲しい』と思う。
でも、お金の管理能力が鈍っていることに本人は気づいていないため、対応に苦慮している。
火の不始末
- 家族やヘルパーさんなど、適切な対処が出来る誰かが一緒にいる時にだけ調理するように約束していた。
- 寝タバコで布団が焦げたことがある。
それ以来、火の始末が気になって安心して寝ていられなかった。 - 鍋を焦がし、部屋に焦げ臭さが充満していた。
通院介助
- 急な通院が必要になった際に、子供を留守番をさせてしまうことがあった。
- 内科、歯科、整形外科、皮膚科、など複数のクリニックの受診スケジュールを管理するのが大変。
- 家族と本人の機嫌を取りながら長い待ち時間を過ごし、トイレ介助や検査で病院内をあちこち移動。
待ち時間が長かった、疲れた、などの愚痴を聞きながら帰宅して、そこから夕飯の支度などの家事。
全てにおいて疲労困憊。
食事の管理
- 食事を食べたのに、また食べようとするのでカロリーや健康面での対策に頭を悩ませていた。
- 冷蔵庫のあれがなくなった、これがなくなった、と連絡がくる度に、買い物へ連れて行くのが面倒。
- 要介護者用に、家族とは別の献立を考えたり、食材を準備をするのが大変だった。
介護を終えて…
最期を迎えれられた方の場合、最初は、
「やり切った!」
「もう振り回されることもないんだ!」
というスッキリした気持ちだったのに、
しばらくすると、
もっと色々出来たのでは?
と考えたり、
モヤモヤして気持ちが不安定になった
という方が複数いらっしゃいました。
逆に、在宅から施設へ入所されたケースでは、
自分たちだけでは手に負えない状況になっていたので入所出来て本当にホッとしているし、自分の時間が出来て穏やかに日々過ごせるようになった、という方もいました。
まとめ
私は在宅介護6年目です。
と言えば、少し聞こえはいいかもしれません。
でも、今回寄せられた体験談で、自分の無知さを痛感しました。
私の知らない世界、私には感じたことのない感情がそこにはありました。
いつ終わるのかわからない中で、
必死に自分を保ちながら、
日々淡々と介護に向き合っている人たちがいました。
介護が必要とする人も、介護を担う人も、
どちらも同じように心があって、
どちらも同じように人生がある。
誰かの人生だけを犠牲することは、あってはならないことだと思います。
今回の体験談からも、これからの介護には、介護を担う人への支援・対策が必要不可欠なのだと感じました。
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