制限が緩和され、この春から5類になることが決まったコロナウィルス。
先にお伝えしておきますが、私は反マスクでも、反コロナでも、反ワクチンでもありません。
かといって、マスクやワクチンを推進しよう!とも思っていません。
ダブルケアラーとしては、5類になろうと、マスク着用が義務でなくなろうと、すべき時にはマスクをして人混みを避ける生活は引き続き継続するつもりでいます。
家族間の不一致
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コロナは、家族間でも意見の不一致が非常に起こりやすいと感じています。
ワクチンをするしない
マスクのするしない
そもそもコロナなんて存在しない派
などなど。
私も離婚した夫とは、この辺りの不一致があったようにも思います。
まだコロナワクチンもなかった頃、
感染対策を徹底していた私は、
コロナなんてただの風邪。
罹っても寝てれば治る。
気にしすぎ。
と夫に言われたことがありました。
確かに一理あります。
風邪の時は安静にするのが基本です。
しかし、仮に罹ってもおとなしく寝ていられる人ばかりではありません。
そして、子供の発熱対応をしたことがある保護者なら、その大変さはわかるはずです。
高齢者や乳幼児ならなおのこと。
風邪をひくな!熱を出すな!とは言いません。
どうやっても体調を崩していまうことはありますので仕方のないことです。
…が!!
ダブルケアだと話は変わってきます。
出来ることなら元気でいて欲しい、それが母親として、ダブルケアラーとしての私の本音です。
また、娘は偏食があり、おかゆを食べたり、スポーツドリンクを飲むことができません。
薬を飲ませることも簡単ではありません。
何に混ぜても、吐き出してしまうことがほとんど。
薬を飲めなければ、その分、体調管理に目を光らせて寝ずの看病が続くことになります。
このように、体調不良時は、脱水にならないか、栄養は足りているか、人一倍気を使います。
そして、家族の看病の結果、自分も罹る可能性が高い。
でも、元気になった子供がいては、ゆっくり休むことも母親には出来ません。
ましてや当時は未知のウイルスで、罹ったら人生終わり、まるで犯罪者にでもなったかのような雰囲気さえありました。
なので、とにかく発熱させないようにと当時は気を張り詰めて過ごしていたのを覚えています。
おそらく、この時の夫の発言には、特別な意味は込められていなかったのだと思います。
批判するつもりなど全くなく、本当にただそう思っただけだったのかもしれません。
しかし、同じ家で生活していて、私がなぜそこまでしているのかが全く理解されていない現実に悲しくなったのを覚えています。
高齢者の通院介助
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母は、訪問看護と訪問診療を利用しているため、母が体調不良になればすぐに電話で相談することが出来ます。
必要ならば、看護師や医師が薬を持ってきてくれたりもします。
しかし、介護が必要な人の全てが訪問看護や訪問診療を利用しているわけではなく、むしろ病院へ連れて行かなければならないケースがほとんどです。
機嫌も悪くなりおとなしく病院に行ってくれるとも限りません。
具合が悪いと、普段より歩行が困難にもなります。
それでも、訪問して対処してくれる人がいなければ、連れていくしか選択肢はないのです。
そしてコロナの場合、おそらく訪問サービスも止まる可能性が高い。
そうなったら…家の中が地獄絵図になるのが想像できませんか?
たかが風邪、されど風邪。
状況が違えば、捉え方は人それぞれ違うということを知って欲しいなと思います。
マスクの意味
我が家の感染対策は、手洗いとアルコール、マスクの着用です。
あとは、むやみやたらに外出しないこと。
でも、これって、コロナが流行する前からしていたことですよね。
インフルエンザの時期はマスクもしていたし、花粉症だったり、顔を隠すためだったり、寒さ対策でマスクをつけることだってごくごく普通にあったはずです。
でも、今は
マスクなんてつけなくていい!
マスクは有害だ!
なんて声も多く聞かれるように…。
確かに、酸欠になってまでマスクをつけるのはおかしいと思います。
でも、単純にマスクをしない生活だけを目指すことは、むしろリスクを増やすだけだと私は思っています。
子供とマスク
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子供はマスクなんてつけたいハズがない
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マスクは子供の成長に害を与える!
ネットでもニュースでもよく聞かれる声です。
もちろん、過度なマスクの強要はやめるべきと思います。
子供たちが、マスクを外している時の友達の顔を知らない、というのも違和感を感じます。
マスクを外している時に会話をしたら先生に怒られる、なんていうのもやりすぎだと思います。
一時期、子供たちがマスクをしたまま真夏に運動をして体調を崩すニュースを目にすることもありましたが、そういったものはなくしていくべき。
しかし、マスクが安心材料となって集団生活が送れる子がいるということも知って欲しいです。
持病がある家族のために、マスクをつける選択をする子供もいるでしょう。
そもそも、マスクはコロナのためだけにあるものではありません。
付けることは、悪でもなければ害でもないと思います。
![マスクで感染対策](https://vv-care.net/wp-content/uploads/2023/02/差し込み画像のコピーのコピー-2-1-1-1024x538.jpg)
高齢者とマスク
高齢者は免疫力が低く、ちょっとした風邪で大きく体調を崩しやすいです。
疾患を抱えていたり、介護状態であれば尚のこと。
マスクに予防効果はないと言われても、なにもしないよりは意味・効果があると思っています。
もちろん、息苦しくなる、酸素濃度が下がる程につける必要はありません。
「ソーシャルディスタンス」が浸透しましたが、
「パーソナルスペース」をご存じですか?
病気や感染症関係なく、
他人にこれ以上近づかれると不快を感じるエリア
のことですが、誰でも多少はありますよね。
私は、レジや順番待ちで並んでいて、やたらと近づいてくる人に嫌だなと感じます。
介護は、要介護者と介護者の距離が非常に近いです。
パーソナルスペースの中に他人を入れなければ介助を受けられないし、入っていかないと介助も出来ません。
『ソーシャルディスタンス』とも真逆の世界です。
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突然ですが、ここでイメージしてみましょう!
もし、他人に顔の目の前でくしゃみをされたら…
どんな気持ちになりますか?
笑顔で平静でいられますか?
不快だとは感じませんか?
手や顔を洗いたくはなりませんか?
私なら、嫌です。
母でも、娘でも、嫌です。
至近距離で咳やくしゃみをされたら誰でも嫌だと思うんです。
しかし、介護では、それが日常です。
移乗の際には、正面から抱きしめる体制になり、ケアラーと要介護者の顔が最も近づきます。
口腔ケアや喀痰吸引、食事介助をすれば、至近距離で飛沫を浴びる可能性もあります。
オムツ交換では、排泄物も触ります。
コロナがなくても、そもそも、あまり良い気持ちのする場面、事柄ではないと思います。
仕方のないことだとしても、距離が近くならざるを得ないからこそ、マスクやフェイスシールドを適宜使用することはむしろ望ましい形ではないでしょうか。
黙食
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黙食に関しても賛否ありますね。
今の大人にとって、給食は向き合って食べたり、会話をしながら食べるのが当たり前だった世代。
しかし、コロナ後に集団生活を始めた子供たちにとっては、黙食もマスクも当たり前の世代。
それを、【大人の当たり前】でかわいそうだと勝手に判断して、突然ひっくり返すことは、必ずしも良いこととは思いません。
発達障害の子供の中には、この辺りが臨機応変に対応できないこともあります。
感染予防のための行動によって、子供たちの多感な時期に植え付けた感覚は、そう簡単に書き換えられるものじゃないと思います。
誰かと一緒に食べたい子もいれば、これまで通り一人で静かに食べたい子もいるでしょう。
子供の気持ちに寄り添い、子供自身に選択権を与えてあげて欲しいなと思います。
正しく恐れる
子供たちは、大人が思っている以上に、日々様々なことを深く考えています。
大人が思っている以上に、大人な対応をしています。
大人が思っている以上に、大人の行動を見ています。
「マスクをつけろ!」の次は
「マスクをはずせ!」の風潮に
大人でさえ戸惑うのですから、子供はなおのこと困っているのではないかと思います。
冷静に、基本の感染症対策を正しく教えていくことが大切だと感じます。
手洗いうがいをすることだったり、よく食べて、良く寝ること、そこにプラスして、人に移さないために取るべき手段を複数提示してあげれば、子供たちは自ら考え、【病気を正しく恐れる】ことが出来るんじゃないかなと思います。
マスクをしても
感染は100%防げない。
マスクには予防効果はない。
マスクのせいで病気になる。
様々な意見があります。
実際、ツライ経験をしたことがある方もいると思います。
しかし、マスクのおかげで守られた生活もあるはずです。
マスク1枚で助かる命、守れる命もあるのではないでしょうか。
様々な理由でマスクをつけたい人がつけにくくなったり、
『コロナ脳』と揶揄されることがあると聞くと悲しくなります。
周囲は、やりすぎ!神経質!という思考になる前に、
そうせざるを得ない理由があるのかもしれないと考えてみて欲しいなと思います。
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コロナは弱体化しているとも、致死性は下がったとも言われていますが、今でも後遺症に悩まされている人もいることを思えば、決して軽視は出来ないと思います。
子供、高齢者、そして自分…。
学校、介護事業所、職場…。
それぞれのルールや考え、気持ちを尊重しながら、様々な決断を下さねばならないダブルケアの生活は決して楽なものではありません。
マスクをせずに普通に生活できれば、隔離もなく過ごせれば、どれほどラクになれるでしょう。
あんな病気もあったね~と言えるいつかの未来のために、私たちに今できることはなにか考え、大切な人を思いやる心と正しい行動が求められていると思います。
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